シルバーウィークas関西ウィークの遠征第3弾は、神戸・芦屋のメツゲライクスダさんでコンフィチュールの試食イベントです。

私たちはB de Lコンフィチュールの輸入総代理店になる以前は、もともとイタリアやスペインの生ハムやサラミの輸入販売を主業にしており、今から約16年前に小泉元首相が様々な規制緩和の流れの中でそれまで動物検疫上「汚染国」と評価されていたイタリアやスペインを一気に「清浄国」のレベルに引き上げ、それぞれ原料豚や地域的な特徴が極めて豊かな豚肉加工品が日本へ輸入されるようになった大分以前から、北米カナダのトロント周辺のイタリア移民たちが作るプロシュートクルード(prosciutto crudo : 豚モモ肉の生ハム)などのカナダ産「イタリア風」豚肉加工品の数々を輸入し、当時ブームが高まりつつあったイタリアンレストランへ卸売をしておりました。 私たちが今までに関わったレストランのシェフや職人さんたちは私たちに実に沢山のことを教えてくれました。

それから今日に至るまで、北米から欧州まで、そしてアフリカや日本国内を含めて、数多くの製造工場や現場を見て来ました。 食べものを作って、それに生産者の生活を乗せて生きていくという職業の根本には非常に厳しい現実があります。 それでも中には、ただ美味しいものを食べてもらいたいという作り手たちの情熱から「えぇっ、そこまでやるの?」と驚き、そして感動したり感心してしまうような職人さんにも沢山出会いましたし、また反対に到底オススメ出来ないような、向上する意識がなく、自分だけのお金のことを何よりも優先させながら渋々と日々のルーティンだけをこなしてはいい加減な製品作りを続ける職人さんにも多数お会いしました。 その結果、同じお金を出して買った食べもののクオリティに大きな差が出てしまうのです。

私たちにはゆるぎないポリシーがあり、本当に美味しい食べものは、原材料ではなくそれが加工品である限りは食べもの自体そのものの品質うんぬんより前に、その商品を作り出した人物がその作り手や生産者だけのビジネスライクで一方的な理由や作業効率ではなく、本当に美味しいものを食べてもらいたいという愛情を込めて作ったかどうかが何より一番大切だと考えています。 それは私たちがこの食品業界で見てきた数々の現実の積み重ねの結果、たどり着いた一つの結論でもあります。 良い人たちだけが良いものを作ります。

そんな私たちが、メツゲライクスダさんのお店に並ぶ肉加工品の数々はいずれも日本のトップレベルで間違いないとこの上ない自信を持ってオススメすることが出来ます。

私たちがメツゲライクスダさんに到着するとスタッフの皆さんがそれぞれのお仕事の合間に代わる代わる店外に出てきて、ハキハキと大きな声で「おはようございます!今年もよろしくお願い致します!!」と言う感じで、とても丁寧なご挨拶をして下さいます。 私たちは商品を見る前にそのような気持ちが良い行動に接するだけでも「このお店は美味しいものを作るお店だ」と想像出来ます。 お店の商品のクオリティは製造に携わる一部の人たちだけで完成するものではなく、原理原則は必ず超アナログなおもてなしの業界で、製造から、仕入れ、経理や総務など管理部門、そして販売などに至るまで全ての業務に携わるスタッフの皆さん全員の努力の積み重ねの裏付けであり、その結晶だと思います。 きっちりとした挨拶や礼儀は簡単なようでいて突然や即興では実際になかなか出来ないことだし、それに一つ一つの仕事がとても丁寧できっちりと積み重ねされているからこそ出来ることだと信じているからです。 それだけでなく、メツゲライクスダさんではチームワークがとても見事に統率されています。

楠田シェフはスタッフの教育に関してとても厳しい方というわけではなくて、商品作りには誰よりも熱いが、性格はとても穏やかで優しい方です。
楠田シェフが実際にやってその背中を見せて、スタッフの皆さんが自発的に楠田シェフのその背中を見て付いて行くというスタイルなんだと思います。 楠田シェフの肉加工品は先代(お父様)から現在の楠田シェフに脈々と繋がる肉加工品への愛情が感じられる「作品」です。

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それに、お店で私たちへ出してくれる食事(いわゆる「まかない」)も、とにかく手が掛けられていて、毎年驚くべきクオリティです。(私たちも毎年とても楽しみにしています)

楠田シェフのご経歴や、ドイツとフランスでの修業時代の話、肉を知り尽くし万全の仕事を施して最善の状態に仕上げた瑞々しい肉加工品の数々など、書いていくとキリがないようですが、私たちが書面の上で表現出来るのはここまでにして、ここから後は私たちの考えが本当かそれともマユツバか、ぜひ店頭にお出かけ頂いて実際にご確認頂ければ幸いです。 一番のオススメ商品は神戸の店頭にあって、お取り寄せは「長期保存可能なタイプの商品」になっています。

年々混雑を増す店内でお客さまの混乱を避けるため、今年はメツゲライクスダでは初めて、店外イベントを開催しました。
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メツゲライクスダさんの店内に入って頂くと分かりますが、背の低い女性が背後に立つと全く前が見えないほど大型の冷蔵ショーケースが正面にあり、その中に数々のメツゲライクスダさん自慢の肉加工品や各地のチーズ、お惣菜が並んでいます。 メツゲライクスダさんではそれぞれのお客様に販売スタッフが1人ずつ付いて、それぞれの商品の特徴の説明をしながら、いずれもベストの状態でお召し上がり頂けるようご注文確認後に小分けやスライスなどの加工を施し、それからお会計を頂く流れになります。

くれぐれもメツゲライクスダさんでは精一杯努力されていますが、時には予想以上に待たされたり、うっかり順番が前後したり、そういう思いをされるお客様も中にはいらっしゃるかもしれません。 でも本当に美味しいものをお店で提供するために、何が最も大事かを考えてみて下されば、きっと何故このような非効率的ともいえる販売システムが採用されているのかきっとご理解頂けるのではないかと思います。 メツゲライクスダのファンの1人としては、店内が混雑しているときは不快と思わず是非美味しいものを少しだけ我慢してじっくりと楽しみに待って頂きたいなぁ…ということを勝手ながら思います。

私たちのコンフィチュールはそんな素敵なメツゲライクスダさんの肉加工品と一緒に販売して頂いて、いつも本当に幸せだと思います。

今年もご来店頂いたお客様、来年もどうぞよろしくお願い致します。

メツゲライクスダ 芦屋店

住所:兵庫県芦屋市宮塚町12-19 
電話:0797-35-8001


 

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